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安藤美姫選手の歩み まとめ

祝!二度目の世界女王ミキティーおめでとう。
うちの姉も大ファンな安藤選手。もちろん私も大好き。
安藤選手のここ数年の歩みを勝手にまとめてみる。




安藤選手と言えば、繰り返し言われるのが2006年トリノオリンピックの惨敗。
テレビでは繰り返し4回転の失敗ばかりが流れたけど、改めてみるとそんな悪い演技じゃないですよ。
特にSP。


トリノオリンピックの後、やたら言動をバッシングされていて可哀想でした。
マスコミさんの持ち上げて落とす、の典型ですね。
確かにトリノオリンピックに出るべきは中野ゆかり選手だったと思いますよ。
でもそれは日本スケート連盟の選考方法を批判すべきですよね。
きちんとそういった主旨の発言をした関係者は佐藤有香さんだけだったと思いますが。
安藤美姫選手の歩み まとめ_b0218806_2226165.jpg

まだかわいらしいお嬢さん、という感じのミキティー。
子どもといっても差し支えない年齢の選手が、連盟の偉いさんに「出ろ」と言われたら断れないでしょう。
結局、批判をうけるのは選手個人になってしまうのに。今も昔も無責任ですねえ。

という経緯があったので、トリノオリンピック後の2006-2007シーズンに快進撃を続け、勢いそのままに東京で世界女王になってくれた時は、本当にうれしかったです。
アンチざまぁ、というか。
安藤美姫選手の歩み まとめ_b0218806_2230638.jpg

この頃の彼女の「ガンガン行くで」という感じ。好きなんですよね。

次の2007-2008シーズン、彼女はジャンプ矯正のため思い悩むシーズンを過ごすことになります。
ちょうどこの頃から、「エッジエラー」というルールが厳格化しました。
ルッツとフリップという得点の高い2種類のジャンプがあります。
スケート靴にはエッジという歯の部分があって、ルッツはエッジの外側を使って、フリップはエッジの内側を使って跳ばなくてはならないというルールです。
ルールに従った跳び方ができなければ減点されてしまう。
このルール自体、フィギュアスケートの100年の歴史の中でも、たったここ2~3年の間だけ厳格化されたおかしなルールです。
はっきり言っちゃうと、安藤・浅田の両選手を減点するために状況見ずに作ったルールなので、彼女たちだけでなく殆どのトップ選手が対応できませんでした。滅茶苦茶ですね。

しかし、安藤選手はルールに対応する道を選びます。
ルッツとフリップを正しいエッジで減点されることなく、SPから入れないと女子では勝てません。
(追記:少なくとも先シーズンまでは。今シーズンからはフリップの代わりにループを入れても基礎点の差が少なくなったのでそうしている選手も多いですね。SPに3Aをいれられる浅田選手はまた別のお話。)
長年子どもの頃から感覚的に跳んできた跳び方を変えると、ルッツ、フリップだけではなくすべてのジャンプに影響が出ます。
新しい跳び方を覚え、安定するまでには早くて2年かかると言われています。
安藤選手はこのシーズン、不安定な成績に陥り、世界選手権ではLPを途中棄権してしまいます。

これは今シーズン、浅田選手が送った1年の過程と良く似ています。
浅田選手もこの時の安藤選手と同じように、今ジャンプ矯正に取り組んでいるからです。
途中棄権した安藤選手を言い訳がましいとまた叩いたメディアもありましたね。
理不尽なルールに対応しようと努力している選手に対して、まったくとんでもないことです。

さて、2008-2009シーズン、さすがジャンプの天才、安藤選手。
1年でジャンプ矯正をほぼ完了し、試合で好成績を残すようになります。
そして大事なオリンピック前シーズンの世界選手権で表彰台に上がります。


交響曲、オルガン。
この演技が安藤選手を覚醒させたと個人的には思っています。
結果は3位。でも1位になった2007年の演技よりも素晴らしかった。
この時もアホーなジャッジのせいでジャンプが回転不足判定になりました。
ホント、目が悪いんですねえ。
目にシャンプーの泡とか噴射してやりたい。

2009-2010シーズン、安定した成績を残します。
バンクーバーオリンピックでは5位。
そしてトリノの世界選手権では4位。

トリノのこのクレオパトラが、個人的にはミキティー最高演技です。
初めてのオリンピックの時、しょんぼりとしていたトリノの舞台でミキティーがほほ笑んでいる。
涙腺が崩壊しました。

そして2010-2011シーズン、とうとう4年ぶりの世界女王に返り咲きます。
2度以上、世界女王になっているのは最近だと浅田真央選手、イリーナ・スルツカヤ選手、ミッシェル・クワン選手・・・。
まさにフィギュアスケート界のレジェンドな選手たちですね。
安藤選手はその実力にふさわしく、伝説の仲間入りをしたわけです。

安藤美姫選手の歩み まとめ_b0218806_233322.jpg

世界選手権のExでWhy do People fall in Love、そしてレクイエムを滑った安藤選手。
トラウマになっていた幼くして父を失った体験を、おなじ境遇にあるモロゾフコーチに出会ったことで癒されたとインタビューで語っていた安藤選手。
モロゾフコーチからの贈り物のようなこの2つのプログラムを滑る彼女があまりに綺麗で・・・。
このまま嫁に行ってしまうのかなあと・・・おばちゃんは妄想してまた涙する。

安藤美姫選手の歩み まとめ_b0218806_239933.jpg

不調な時や不満が顔に出てしまうタイプのせいか、時折批判されることもあるミキティー。
でも私は彼女くらい、言いたいことを言ってくれる人の方が好きです。
ていうか、頑張ってるんだからそれくらいいいじゃない、みたいな。
モロゾフコーチが、「美姫は複雑な性格だけど、それがなんだっていうんだ。」みたいなこと言ってましたけど、本当その通りですよ。

姉が世界選手権の表彰台での安藤選手について、まるで出産を終えた母親の様な顔をしていると言っていて、何だか納得しちゃいました。
本当に美しい女性であり、スケーターに成長されましたね。
あと何年、現役でいてもらえるか分からないけれど、彼女のスケートを見るのが私の人生における大きな楽しみのひとつです。

安藤選手、本当におめでとうございます。
そして素晴らしい演技をありがとうございました。
by okope_doyle | 2011-05-02 23:19 | フィギュアスケート


スコ猫・ドイル(おこぺ)の写真を中心に。美術とかフィギュアスケートとか日々のこととか色々と。


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